数(物件数)をこなせません。
いや、実はやればできる子(事務所)のはずです。
実際にフジイは設計施工会社に務めていた当時には、打合せから図面製作、工事金額調整、施工管理など、始めから終わりまで全てを行いながら、一人で月に10件以上の担当をしていたこともあります。
中村に至っては、別の事務所でそれ以上の数をこなしていました。
(スゴいですね)
しかしinly productsの生まれた(設立)当初に決めたことがあります。
それは「物件数を多くこなしていけば確かにインリィは儲かる。でもそうすれば一つの物件内容の密度が薄れていってしまって、細やかなケアまでできないだろう。それでは色々な意味で好いデザインができないのではないだろうか?
だからこれからは自分たちが一つ一つの物件のできる限りの事を大切に、大事に好いデザインをしていこう!」と話し合いました。
当時の気持ちは今も続いています。これからも一つ一つの物件を大切にしていきたいと思います。
現に、ノドから手が出る程の好いお話だったとしても、仕事量がその時期に容量オーバーだと判断した時には、泣く泣くお断りさせていただいた事もありました。
この気持ちが正しいかどうかは分かりません。
ただ、世の中が「大きく、大量に、効率重視」という方向に流れていく中であっても、わたしたちは「小さく、適量で、自分たちができる事をできる限り精一杯やる」というスタンスでやっていきたいと思ってます。
流れに逆らっているような気がしますが、こんなデザイン事務所があっても好いんじゃないかな?と思っています。
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